観劇記「宝塚歌劇 宙組 アナスタシア」

公演名:宝塚歌劇 宙組 「アナスタシア」

日時:2021.1.16(土) 15時30分公演

場所:東京宝塚劇場 (1階7列)

出演者:真風涼帆 星風まどか 芹香斗亜 他

その他:潤色・演出 稲葉 太地

 

2021年の観劇初めでした。

一本物のミュージカル、星風まどかさんの専科移動前の最後の公演。

ロマノフ家の悲劇の史実から生まれたアナスタシア伝説を題材にした作品です。

 

①とにかく豪華すぎる

 一本物のミュージカルとあって、全てが豪華で壮大。舞台セットもロシアにパリと綺麗で観ててとてもワクワクしました。お話もロマノフ家の悲劇から唯一生き残ったアーニャ(星風まどか)が自分を取り戻し、パリへと導いたディミトリ(真風涼帆)への想いに気づく・・・観ててずっとワクワクさせてくれる。衣装もロシアのコサック風だったり本当に綺麗でした。ミュージカルナンバーも豊富で楽しいし、宙組の皆さんの歌が素晴らしかった。

 

②光と闇

 ロシア革命によるロマノフ家の悲劇は血の匂いのする暗い歴史。第一幕では革命によって混乱している暗いロシアが描かれています。一方、第二幕では花の都パリにおけるフィナーレに向けて明るく前へ進む。この対比に惹き込まれました。暗い過去から自分を取り戻し、祖母のマリア、唯一の家族に会いに行く。愛なんだ。

 

③好きなシーン

 1つ目は、第一幕終盤のディミトリ(真風涼帆)・ヴラド(桜木みなと)・アーニャ(星風まどか)の3人がロシアからパリへ向けて出発した列車のシーンが印象に残りました。パリへ向けて新しい生活へのワクワク感、列車のセットを使ったミュージカルナンバーも観てて楽しかったです。

 2つ目は、第二幕のパリにおける亡命ロシア人たちの隠れ家であるネヴァクラブ。ここでのミュージカルナンバーが亡命ロシア人たちの抱える祖国へのエネルギッシュな想いが感じられてよかったです。衣装もロシアの伝統衣装風で華やかで綺麗でした。

和希そらさんの娘役も綺麗で、男役の芯?みたいなのも感じられてとても格好良かった。

 3つ目は、作中劇で白鳥の湖を観るシーン。ディミトリやアーニャといった主要キャストが観劇をしているシーンなのですが、白鳥の湖を踊っているキャストの方たちが本当にすごくて見入ってしまいました。特にロットバルトを演じた優希しおんさんがキレッキレのバレエを踊っていました。連続回転がとても綺麗で圧巻でした。

 

④まとめ

 今回の「アナスタシア」はもうとにかく素晴らしいの一言。歌、踊り、衣装、舞台セットなどなど全てが高いレベルの作品だと思いました。星風まどかさんの専科移動前最後の公演にふさわしい作品なのではないでしょうか。強く前に進む女性を演じる星風まどかさん格好いいんです。本当にいい作品でした。さいこー。