観劇記「ミュージカル ゴヤーGOYAー」
日時:2021.4.17(土) 12時公演
場所:日生劇場 (1階D列)
その他:脚本 G2 演出 鈴木裕美
仙名彩世さんが出演されるということで観てきました。
初の日生劇場ってこともあって楽しかったです。
①スペインのゴヤ
スペイン画家のゴヤの人生をミュージカルで表現した作品で、とても楽しかった。
ゴヤの知識ゼロの状態で観に行ったけど、十分に楽しめました。
ゴヤの人生を当時のスペインやヨーロッパの状況を解説しながら物語が進んでいくからわかりやすくてとても親切な作品でした。つい最近は、同じ時代の雪組のフォルティッシッシモを観ていたので、ゴヤもベートーベンやナポレオンと同時期の人なんだと感慨深かったです。
②アルバ公爵夫人
仙名彩世さんが演じるアルバ公爵夫人は自由奔放でとても美しかったです。
仙名彩世さんの自由に演じる様や綺麗な歌声と観ててワクワクが止まらない。一番、衝撃的だったのがゴヤに再び絵を描かせるために裸婦モデルとなるあのシーン。びっくりしすぎて、心臓止まるかと思った・・・
今作は、他にもセクシーな演出が多くてすごいドキドキしてしまった。思い切った演出するなあって思いました。
③出演者の熱量
今作で出演されている今井翼さんを始めとする皆々様が本当に歌が上手くて耳が幸せでした。山路和弘さんが渋くてかっこよくてたまらなかった。。。
あとは、今作のアンサンブルさんたちがめちゃくちゃすごかったです。民衆から貴族と出番も多くてハードそうなのに揃ったダンスや歌声に感動してしまいました。特に好きなのがゴヤがマドリードから旅立った先の酒場のシーン。あそこは凄すぎて鳥肌が立ちました。
出演者皆さんの熱量がすごくて観ていて本当に楽しい作品でした。
④ゴヤの観た世界
ゴヤは若い頃は野心を抱いた画家で見事に宮廷画家へと上り詰める。でも、歳を経るにつれて、様々な困難を経験して、権力を批判する絵や戦争の悲惨な情景、人の闇を描く作品も描いていく。晩年の黒い絵を描くにいたったゴヤの一端が今作から感じ取ることができたと思います。
今作は、スクリーンに実際のゴヤの絵が映し出されるので、ストーリーと相まって感じるものが多かったです。