観劇記「宝塚歌劇 雪組『fff-フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』」

公演名:宝塚歌劇 雪組 「fff-フォルティッシッシモ-」

            「シルクロード~盗賊と宝石~」

日時:2021.3.13(土) 11時公演

場所:東京宝塚劇場 (1階6列)

出演者:望海風斗 真彩希帆 彩凪翔 彩風咲奈 朝月希和 他

その他:作・演出 上田久美子・生田大和

 

望海風斗さん真彩希帆さん彩凪翔さんの退団公演となる本作を観てきました。

初のSS席チケットが取れたのですが、もう最高でした。。。

オペラグラス無しで観れたの初めてでした。

 

①ベートーベン・ナポレオン・ゲーテ

 fffはベートーベンの一生とその苦悩から第九を生み出すまでを描いた作品でした。ただ、単にベートーベンだけではなく、19世紀のヨーロッパの歴史をナポレオンやゲーテとも絡めて描いたものでした。

 今作は配役や演出がとても刺激的で良かったです。配役では、ベートベンの望海風斗に次期トップの彩風咲奈がナポレオン、彩凪翔がゲーテとこの3者がもうかっこいいのなんの。コロナ感染防止のためにオーケストラピットでの生演奏が無くなっていますが、そこを使ったベートーベンの登場シーンは本当にびっくりしました。

 そして、トップ娘役の真彩希帆さんの役名が謎の女ということで、退団公演で名前のない役ってどうなのって観る前は思っていましたが、今作の真彩希帆さんが本当に美しく素晴らしかった。黒の未亡人風の衣装を纏い、表情に感情があまり表れない役なのですが、色気がすごく、ミステリアスな雰囲気にやられてしまいました。謎の女はベートーベンにしか見えない存在でその正体がベートーベンの苦悩、すなわち運命という。この謎の女を通してベートーベン精神世界を表現したには鳥肌が立ちました。

 望海風斗さんと真彩希帆さんの素晴らしい歌声が堪能できて本当に最高でした。

 

シルクロード

 レビューのシルクロードは、盗賊と宝石の物語をシルクロード各地の衣装、東洋・中東・西洋とふんだんに使ったものでした。

 もう、色々と各地の民族風の衣装が観れてとても美しかったです。個人的に好きなのは、中国風の衣装をまとったシーンです。あのシーンの衣装はもちろん、音楽がめちゃくちゃカッコよくてしびれました。

 望海風斗さんはもうカッコいいのは当たり前なのですが、真彩希帆さんも青を貴重とした衣装に髪と本当に綺麗でこの2人が踊っているのが神々しいのなんの。

 

③これで最後だけど

 望海風斗さんと真彩希帆さんの最後の公演。この2人の良いとこが堪能できる最後にふさわしい公演なんじゃないかと思いました。

 これで最後ですが、次期トップコンビの彩風咲奈さんと朝月希和さんもレビューシルクロードでは、そこを意識した演出となっており今後の雪組も良い作品を観せてくれるという期待感があります。

 他にも朝美絢さんも物凄くカッコよく、有栖妃華さんもエトワールやそれ以外でも存在感を増してて、本当に今後の雪組も楽しみです。

 初めて観た宝塚作品が雪組のファントム(LV)で、それによって宝塚にハマったので、望海風斗さんと真彩希帆さんの退団公演を現地で観れたことは本当に嬉しかったです。

ありがとうございました。